2007年8月22日水曜日

小樽港6月の貿易統計 中古車輸出が好調

小樽税関支署は小樽港の六月の貿易概況をまとめた。輸出額は前年同月比17・2%増の二十二億八百万円、輸入額は同18・8%増の四十二億円となった。輸出は十七カ月連続で前年同月を上回り、輸入は四カ月ぶりに前年同月を上回った。  輸出はロシア向けの中古車を中心に好調な自動車が前年同月比38・4%増の十六億三百万円。台数も三百八十四台増の二千三百九十二台となり、輸出額全体の七割超を占めている。同支署は「(台数の増加率以上に)価格の増加率が上がっている。ロシアの高級車志向が色濃くなってきている」としている。  輸入は、主力の魚介類が前年同月比43・5%減の十一億五千万円と低調。カニが同37・3%減の五億九千八百万円、ウニが63・4%減の九千六百万円と大幅に落ち込んだのが響いた。  一方で、一九九三年のガット・ウルグアイラウンド合意に基づく、ミニマムアクセス(最低輸入量)分の輸入米の影響で、米が同4・2倍の九億八千万円、トウモロコシが同2・2倍の五億三千万円となるなど魚介類の不調をカバーした。  ただ同支署は「米の輸入増は一時的なもので、全体の減少傾向は変わらないだろう」としている。  貿易船の入港隻数は、同三十二隻減の九十隻。上半期の累計も同八十三隻減の四百十隻で、船舶入港禁止、輸入禁止の制裁措置中で、昨年は百二十五隻が入港した北朝鮮船がゼロとなった影響が如実に出ている。(北海道新聞 引用)

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