2007年5月31日木曜日

輪禍から児童守れ! 小2男児死亡の豊園小で全校集会

 豊平区美園の市道交差点で二十一日、市立豊園小二年の男児がトラックにひかれ死亡した事故を受け、同小は二十二日、臨時の全校集会を開き、男児の冥福を祈った。
 事故は下校時間帯に発生。横断歩道上で停止していたトラックが動き、青信号で渡っていた男児がひかれたとみられている。集会は非公開で行われ、終了後の学校側の説明によると、金田隆史校長が「こんな悲しい集会はもう開きたくない」と命の大切さを説いたという。
 下校時には、札幌豊平署員らが事故現場の横断歩道で注意を呼びかけながら児童を誘導。現場は国道36号などの抜け道でトラックなどの交通量も多く、児童たちは左右をしっかりと確かめてから道路を渡っていた。
 市内では十五日にも、北区で下校中の児童三人がダンプカーにはねられる事故があったばかり。相次ぐ事故に、札幌北署は二十二日、同署管内の全五十一小学校に登下校時の安全指導の徹底を求める要請文を出した。札幌豊平署も近く同様の文書を出す予定。

(北海道新聞より引用)

2007年5月30日水曜日

暖冬影響? 道東でエゾシカの捕獲激減 06年度 10年で最少4万頭

 道東地域(釧路、十勝、網走、根室の四管内)で二○○六年度に捕獲されたエゾシカの数は過去十年で最も少なかったことが二十二日、道のエゾシカ保護管理検討会で報告された。道東は道内全体の捕獲数の約六割を占める。山の草木が雪に覆われる冬季、エゾシカは山から下り、人家の庭木などを食べるが、この冬は記録的な暖冬で山の草木に恵まれたため、エゾシカは人里に近づかず、捕獲機会が減ったと推測されている。
 ○六年度の全道の捕獲数(速報値)は前年度比11%減の六万九千七百二十二頭。このうち、道東での捕獲数は前年度より15・8%少ない四万七百三十六頭(雄一万五千八百七十七頭、雌二万四千八百五十九頭)だった。道東で七万二千五百四十頭が捕獲されたピーク時の一九九八年度と比べると、44%減と、ほぼ半減。
 札幌管区気象台によると、昨年十二月-今年二月の道内の降雪量は平均で平年比69%と観測開始以来最少。道自然環境課は「暖冬の影響で自然死する個体も減っているとの報告もある」とし、個体数の急増を懸念している。二十二日の検討会では、四管内の本年度の狩猟期間を前年より一カ月長い十月二十五日-来年二月二十九日とする捕獲案を協議した。七月下旬の道環境審議会を経て、正式決定する。

(北海道新聞より引用)