2008年2月26日火曜日

国際交流の輪広げよう 札幌でイベント

札幌市内では二十四日、国際交流のイベントが相次いで開かれた。日本のことを知ってもらい、外国のことを知ろう-。そんな思いで集まった参加者たちは、言葉や文化を超えて交流を深め合った。
■留学生や家族らひな祭りを満喫 生け花、茶の体験も
 札幌の留学生に日本の「ひな祭り」を楽しんでもらう交流会が、中央区の札幌プリンスホテル国際館パミールで開かれた。中国やインドネシアなど七カ国・地域の留学生とその家族、友人ら四十一人が、日本の伝統文化を堪能した。
 国際ソロプチミスト札幌中央(宮嶋道枝会長)が主催し、今年で二十二回目。七段飾りや桃の花に彩られた会場で、参加者は甘酒などで乾杯。食事をしながら会話を楽しんだ。ほかにも、留学生は琴と三味線の演奏を聴いたほか、生け花や茶のお点前を体験。最後は全員で輪になり、北海盆踊りを踊って締めくくった。
 昨年十月に来日し、北大で日本語や日本文化を学んでいる台湾の黄彦儒さん(23)とシンガポールのアデリーン・テンさん(22)は「ひな人形は細かくできていて、とてもきれい」「ひな祭りの意味が知りたい」などと関心を持った様子だった。
■姉妹都市を身近に 訪れた市民、体験談披露
 札幌市の四つの姉妹都市を知る「2008姉妹都市フェスティバル」が、中央区の札幌国際プラザ交流サロンで開かれた。約六十人が参加し、訪問者の体験談などを通して、遠く離れた姉妹都市を身近に感じていた。
 札幌姉妹都市協会(村山紀昭会長)などが、米国のポートランド、ドイツのミュンヘン、中国の瀋陽、ロシアのノボシビルスクについて、市民に知ってもらおうと開催。今年で十回目になる。
 姉妹都市を訪れた市民らが体験発表した。厚別区・もみじ台北保育園の高橋美佐子園長(57)は昨年十月、ミュンヘンの保育園を視察し、「園内は家庭的な雰囲気にあふれ、園庭は森のよう。本物に触れさせる保育が徹底している」と語った。
 ポートランドの陶芸展に参加したことがある南区の陶芸家中村裕さん(53)は「陶芸が盛んで、みんな心を解放して自由に楽しんでいた。札幌の若い人に味わってほしいと思った」と振り返った。
 この後、市民と姉妹都市出身者らの交流会も開かれ、それぞれの体験を気軽に語り合っていた

2008年2月22日金曜日

道内灯油、11週ぶり99円割れ ガソリンは続伸

石油情報センターが二十日発表した石油製品市況調査によると、十八日時点の灯油(配達)の道内平均小売価格は一リットル当たり九八・九円で、昨年十一月二十六日以来、調査のない年末年始を除き十一週ぶりに九九円を割り込んだ。レギュラーガソリンは一五三・七円で二週続けて上昇した。
 灯油は前週比○・五円安。レギュラーガソリンは同○・一円高。軽油も同○・一円高の一三三・五円だった。全国平均のレギュラーガソリンは一五二・一円で九週続落した。
 道内の灯油価格は、年末年始をまたぎ四週連続で九九・八円の最高値を付けた後、需要減による在庫のだぶつきで下がり始めた。生活協同組合コープさっぽろ(札幌)の値下げの影響も大きい。冬の最需要期が終盤を迎え、今後も下落傾向が続くとみる関係者が多い。
 ただ米先物市場の原油価格が十九日の終値で一バレル=一○○ドルを超えるなど、国際的な原油高騰に歯止めがかかっていない。

2008年2月16日土曜日

男の似顔絵公開 札幌・殺人未遂 札幌西署

札幌市西区琴似のマンションで十四日朝、会社員の女性(35)が男に刃物で刺され重傷を負った殺人未遂事件で、札幌西署は十五日、現場から逃走した容疑者の男の似顔絵を公開した。
 男は三十-四十歳ぐらいで、身長約一七○センチ。黒髪のパンチパーマで、白いマスクを着用し、黒っぽいジャンパーとズボンをはいていた。
 同署によると、男はマンション四階にある女性の自宅玄関前の廊下で、女性の太もも付け根部分を刃物で刺した。女性は「背後の足音で振り返った途端に刺された。全く知らない男だった」と話しているという。情報提供は札幌西署(電)011・666・0110まで。

2008年2月11日月曜日

肝炎電話相談に道内から143件

札幌の弁護士グループが九日、電話相談「薬害C型肝炎ホットライン」を開設し、道内から百四十三件の相談が寄せられた。弁護士たちは電話相談を継続し、救済対象者を一人でも多く見つけ出す考えだ。
 九日の電話相談では「C型肝炎に感染した当時のカルテがないが、救済措置を受けられるか」などの問い合わせが相次いだ。
 このうち十七件は救済対象になり得る内容だったという。
 薬害C型肝炎をめぐっては一月に被害者に給付金を支給する救済法が成立したが、救済を受けるには裁判を通じて認定を受ける必要がある。弁護士グループは弁護団の結成も検討しており、「自分が救済対象かどうか分からない人はぜひ相談してほしい」と呼び掛けている。
 今後のホットライン開設は十二-二十二日の平日午後一時-同四時。専用電話(電)011・280・6333へ。

2008年2月6日水曜日

夕張・うさぎ屋の名物ドーナツ 札幌でも販売

【夕張】創業七十七年を誇る夕張市内の老舗「うさぎ屋菓子店」は五日から、名物「シナモンドーナツ」の札幌での販売を始める。従来は夕張市内限定販売だったが、昨夏から首都圏の北海道物産展などで人気を集め、販路も拡大させた。同店は札幌での売り上げに期待している。
 シナモンと砂糖をまぶし、中にあんがたっぷり入ったドーナツ(一個六十円)は約四十年前に誕生し、今では夕張の「ふるさとの味」として親しまれている。だが、佐々木鉄男さん(68)ら家族三人で切り盛りするうさぎ屋では、一日二千五百個程度しか作れず、市外の百貨店など、多数の販売の申し出を断ってきた。
 しかし、札幌のコンサルタント会社がうさぎ屋に製造補助員を送るようになり増産が可能になったため、昨年十月以降、東京などの大手百貨店五店の物産展に出品。同社のネット販売でもコンスタントに売れ、人気は全国に広がってきた。
 札幌では、丸井今井札幌本店の道産食品専門店「きたキッチン」(さっぽろ地下街オーロラタウン)で五日から販売する。担当者は「観光客や札幌のみなさんに、ぜひ味わってほしい」と話している

2008年2月2日土曜日

連絡会議を道が設置へ ギョーザ中毒

中国製ギョーザによる中毒が疑われる道内の消費者が、旭川市の女性と札幌市の女性四人の計五人に上ったことを受け、高橋はるみ知事は三十一日の記者会見で「道民の被害が拡大しないよう最善を尽くす」と述べ、情報収集や注意喚起の徹底を図る考えを示した。道は一日、庁内に連絡会議を設置し、今後の対応を協議する。
 札幌、旭川の両市保健所は、これらの自宅に残されていた冷凍ギョーザを検査機関で鑑定し、殺虫剤成分の有無を調べる。
 札幌市によると、健康被害を訴えたのは、中央区の一世帯(五十代と七十代の女性二人)と清田区の一世帯(二十代と五十代の女性二人)の計四人。
 いずれも、コープさっぽろが組合員向けの戸別配達で販売した中国製の「CO・OP手作り餃子(ぎょうざ)(四十個入り)」を食べて、下痢や吐き気、めまいの症状が出たという。
 また、釧路市や釧路管内釧路町、網走管内小清水町では昨年十一月以降、回収対象となった冷凍食品を、幼稚園や小中学校の給食として合計約一万千五百食提供していたことが分かった。
 いずれも健康被害の報告は三十一日現在、ないという。