2008年1月29日火曜日

道営住宅で火災 独居82歳が死亡 札幌市東区

二十七日午前六時ごろ、札幌市東区北一一東九、道営住宅「光星団地3号棟」(鉄筋コンクリート造り十四階建て、三百二世帯)の一階、無職松井幸雄さん(82)方から出火、約六十平方メートルのうち、居間など約四十平方メートルを焼いた。松井さんが煙を吸って病院に運ばれたが、間もなく死亡した。札幌東署によると松井さんは一人暮らし。同署で出火原因を調べている。

2008年1月25日金曜日

道央、道東など震度2

二十三日午前四時三十四分ごろ、道内の広い範囲で地震があり、札幌や釧路市などで震度2を観測した。札幌管区気象台によると、震源地は十勝管内南部で、震源の深さは約六○キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は4・9と推定される。そのほかの各地の震度は次の通り。
 ▽震度2 江別、千歳、函館、小樽、岩見沢、南幌、長沼、伊達、室蘭、登別、厚真、安平、むかわ、日高、平取、新冠、新ひだか、浦河、様似、鹿追、新得、帯広、清水、芽室、幕別、本別、浦幌、中札内、更別、大樹、広尾
 ▽震度1 石狩、当別、恵庭、北広島、七飯、森、余市、赤井川、喜茂別、滝川、砂川、奈井江、浦臼、美唄、三笠、由仁、栗山、月形、中富良野、南富良野、占冠、洞爺湖、苫小牧、白老、えりも、上士幌、足寄、音更、士幌、池田、豊頃、弟子屈、標茶、白糠、別海、根室

2008年1月18日金曜日

ギターと先住民の楽器共演 当別の関さん、荒井さん 来月CD発売

【当別】当別町在住のギタリスト、関ヒトシさん(57)が、同町に移住してきたオーストラリアの先住民・アボリジニの木管楽器の演奏家、荒井ABO誠さん(62)とともに作曲・演奏した曲を収録したCDを二月初旬に発売する。二月十一日には当別町内で、CDの発売記念のライブコンサートを開く。
 関さんは、五年前に札幌から当別町ビトエに移住。一方、荒井さんは昨年四月に、静岡県から同町弁華別に移り住んだ。
 荒井さんの演奏するディジュリドゥは、シロアリが食べて内部が空洞になったユーカリの木で作る木管楽器。英語圏の人が一般に呼んでいる。しかし、笛のように穴が空いていないので、音階はない。息を吹き込むと地鳴りするようなブーンという重低音が響く。
 その音色に刺激を受けた関さんが、昨年一年間かけて、自然の躍動感や大地のエネルギーをイメージする六曲を作った。「せっかくならCDを作ろう」と、「YIDA-GUITA」(読みはイダギタ)というユニット名で、初めてのCD「新天地」(税込み二千円)を発売することになった。CDには大正時代の名曲を含む全七曲を収めた。イダはディジュリドゥを指すアボリジニの言葉「イダキ」から、ギタは「ギター」からとった。
 二月十一日に開くCDの発売記念ライブは、当別町元町一四○の喫茶店「紙ひこうき」で、午後四時開演。チケットは前売り、当日券ともに二千五百円。問い合わせは紙ひこうき(電)23・4005へ。またCDの問い合わせは、関さん(電)26・4851(ファクスとも)へ。

2008年1月13日日曜日

道教大5校 4月から敷地内を全面禁煙

道教大は四月一日から札幌、函館、旭川、釧路、岩見沢の全五校で敷地内を全面禁煙にすることを決めた。同大は、「小、中、高校でも敷地内禁煙が進んでおり、教員養成大として実施すべきだと判断した」と説明している。
 同大は二○○三年に「無煙化五カ年計画」をスタートさせ、喫煙場所を各校二、三カ所に限定するなど分煙を進めてきた。昨年末の評議会で敷地内禁煙実施を決定。各喫煙所に、四月から喫煙所を撤去するとのポスターを掲示し、来訪者への周知も図っている。
 道内では、函館短大(○一年)や旭川医大(○四年)、北海道薬科大(○六年)などが敷地内禁煙に踏み切っている。
 札幌医大も付属病院は○六年に実施済みで、現在は「建物内禁煙」となっている大学部分も「敷地内禁煙に向け検討しており、近く実施する方向」(総務課)。
 北大は付属病院が○六年から実施。大学内は「学部ごとの判断に委ねているが分煙が主流」(広報課)という。

2008年1月9日水曜日

障害者就業を派遣で後押し 札幌市、人材会社と連携 新年度から人件費補助

働く能力がありながらも就労する場所がない障害者のため、札幌市は2008年度から、人材派遣会社を通じて障害者を企業に派遣する「元気はっけん(派遣)事業」を実施する。障害者の雇用促進を目的に人材派遣会社を活用するのは全国初。市障がい福祉課は「派遣社員から始めることで、正社員になる道を開きたい」としている。
 事業は重度の身体障害者(一、二級)と知的、精神障害者を対象とする。人材派遣会社に登録した障害者を企業が採用した場合、企業が人材派遣会社に支払う人件費の一部を、市が肩代わりする。企業側は経費を削減でき、障害者は就労のチャンスを広げることができる。
 市によると、○七年六月現在、札幌圏(札幌市、江別市、石狩市、当別町)で障害者の法定雇用率(1・8%)を満たしている企業は約四割にとどまっている。中でも、知的、精神障害者については企業側が「どんな仕事ができるのか分からない」と敬遠するケースが多かった。
 このため、市は企業とのパイプを持っている人材派遣会社に着目。正社員になるまでに「派遣社員」として一定期間雇用してもらうことで、障害者に対する企業側の理解を深めることにした。
 事業は当面一○年度までの三年間で、事業費は三千五百万円。
 市は今後、市内の人材派遣会社と交渉して、業者を選定する。派遣会社には、障害者の雇用にかかわる専門部署を設置してもらう。また市は派遣前の実習や就労した障害者への研修などのサポートも実施する予定。

2008年1月5日土曜日

プロの一手に熱視線 新春将棋まつり開幕 札幌

プロ棋士とファンが交流する第三十五回新春将棋まつり(北海道新聞社、日本将棋連盟主催)が四日、札幌市中央区のさっぽろ東急百貨店で始まり、約五百人の将棋ファンがプロの対局などを楽しんだ。
 プロ棋士による席上対局と、青野照市九段らによる大盤解説で開幕した。
 渡辺明竜王と深浦康市王位の対局は、角交換から振り飛車に出た深浦王位がリードを守り、124手で勝利。第二局では札幌出身の野月浩貴七段が村山慈明五段に敗れ、野月七段は「(大食漢の村山五段の)食欲に負けました」と、ユーモアたっぷりに敗戦の弁を述べた。
 最終日の五日は午前十時半から、目隠しをした豊川孝弘六段に千葉涼子女流三段が挑む特別対局や、渡辺竜王による小中学生対象(事前募集済み)の三十五面指しなど多彩なイベントが行われる。入場無料。

2008年1月1日火曜日

札幌刑務所でノロウイルス 受刑者13人から検出

札幌市東区の札幌刑務所と札幌刑務支所で十二月十一日以降、受刑者計二百五十二人が発熱や嘔吐(おうと)、下痢などノロウイルスによる感染性胃腸炎の症状を訴え、検査した三十四人のうち十三人の便からノロウイルスが検出されていたことが三十一日、分かった。いずれも軽症で、快方に向かっているという。
 同刑務所によると、発症したのは男性受刑者百九十一人、女性受刑者六十一人で、職員の発症者はいなかった。発症者は別の居室に隔離して、室内を消毒するなど感染の拡大防止に努めたが、断続的に発症者が現れた。届け出を受けた札幌市保健所などが調査したが、食事から菌は検出されておらず、排せつ物から空気中に浮遊した菌が広がった可能性が高いという。