2007年9月30日日曜日

1号機運転再開 泊原発

【泊】後志管内泊村の北電泊原発1号機の非常用発電機が二台とも故障した問題で、北電は故障に伴い手動停止していた1号機原子炉を三十日午前零時、再起動した。原子炉の出力を徐々に上げ、同日午後十一時ごろ発電を再開する見通し。  泊原発では二十九日、3号機の原子炉建屋内でぼやが起きたが、北電は「1、2号機への影響はない」として、ぼや発生前の予定通りに原子炉を起動した。  非常用発電機の故障は十八日に一台が、十九日に残り一台も確認されたため、保安規定に基づき二十日から運転を停止。燃料制御部品の「調速装置」に金属片などが混入したのが原因と分かり、再発防止策を講じたことから運転再開となった。 (北海道新聞 引用)

2007年9月29日土曜日

1万2500人分情報流出 札幌のソニー生命支社 顧客口座番号など

ソニー生命保険は二十八日、札幌ライフプランナーセンター第四支社(中央区)の五十歳代の男性社員の私有パソコンから、顧客情報約千百人分を含む個人情報約一万二千五百人分が流出したと発表した。大半が道内在住者関係とみられる。  流出したのは、名前や保険料引き落とし口座番号を含む顧客情報約千百人分のほか、男性社員が仕事以外の勉強会や地域活動のために収集していた団体関連名簿約七千五百人分とその他の個人情報約三千九百人分。男性社員は十七日、業務用パソコンから私有パソコンに顧客情報をコピーしたが、ファイル交換ソフトがコンピューターウイルスに感染していたため、情報が流出したという。(北海道新聞 引用)

2007年9月28日金曜日

洞爺で観光戦略会議 来月1日 海外への発信策探る

国土交通省は二十七日、来年の主要国首脳会議(サミット)会場となるザ・ウィンザーホテル洞爺(胆振管内洞爺湖町)で十月一日、北海道観光の国際化を話し合う政府の観光立国推進戦略会議(座長・牛尾治朗ウシオ電機会長)を開催すると発表した。戦略会議での提言を受け、国交省と道は道内への外国人旅行者誘致策、海外への北海道発信策などを十一月をめどに、まとめる方針だ。  当日は牛尾座長ら戦略会議のメンバーのほか、高橋はるみ知事、南山英雄・北海道経済連合会長も出席する。  国交省は現在、観光大国化を目指す国策に従って「ビジット・ジャパン・キャンペーン」などを展開。二○一○年までに年間の訪日外国人旅行者を一千万人に増やす目標に取り組んでいる。  ○六年の訪日外国人旅行者数は約七百三十三万人。国交省は、サミットで世界に注目される北海道を重点的に海外にPRすることが目標達成に効果的と判断、道と力を合わせる(北海道新聞 引用)

2007年9月26日水曜日

「背水」でも新味なし 福田内閣発足 道内各界、視線厳しく

参院選での歴史的大敗を受け、自民党が「背水の陣」(町村信孝官房長官)で臨む福田内閣が二十五日夜、スタートした。調整型の手腕を買われての登板だが、テロ特措法の延長や政治とカネの問題、地方の疲弊など課題が山積する中、各界の道民は厳しい視線を注いでいる。  再任の閣僚が多数を占めた内閣に対し、地域情報誌「すすきのTOWN情報」を発行する「あるた出版」の平野たまみ社長は、「福田カラーを抑え、少しでも波風立てないようにという意識が働いたよう。政策に精通した人を選んだとは思えない。党立て直しや国政の課題に対処できるのでしょうか」と懐疑的だ。  「安定感をねらったのだろうが、それが国民の望みだろうか」。地方分権などで積極的発言を続ける空知管内奈井江町の北良治町長も、閣僚の顔ぶれに落胆を隠さない。  北町長は、安定した年金や医療システムの構築と、地域間格差を生み出す構造的な問題の是正を危急の課題に挙げ、「新内閣(の人選)にはそうした未知の難題を打開しようとする理念が感じられない」と語る。  道内農業に大きな影響を与える世界貿易機関の貿易交渉の行方も気がかりだ。中標津町農協(根室管内中標津町)の高橋勝義組合長は「新内閣には日本の農業者と消費者のことを第一に考え、日本の農業をどう守り育てるか。明確なビジョンを示してほしい」と要望した。  辞任が相次ぎ、安倍政権では鬼門となった感のある農水相ポストには若林正俊さんが再任。「代打専門だった人がいよいよ先発メンバーに入ったのだから」と、期待感をにじませた。  安倍政権では政治とカネをめぐる問題が噴出し、参院選の惨敗にもつながった。北海道市民オンブズマン連絡会議の橋本勝三郎監事は「公費は全面公開すべき。政治資金は、一円から領収書を義務づけるよう新首相には指導力を発揮してほしい」と注文。「万一また(不明朗な問題が)発覚すれば、解散して国民に信を問うべきだ」と話す。  北大公共政策大学院の中島岳志准教授は「メッセージ性を感じるのはテロ特措法延長に向けた石破防衛大臣の入閣くらい。派閥均衡人事でビジョンが見えない」。  アジア重視外交のハト派とされ、穏健なイメージの新首相だが、中島准教授は「イラクの邦人人質事件では自己責任論の立場を取った人。小泉内閣を支えた人でもあり、格差問題などでどのようなスタンスを取るか不透明」とし、「きっちりとした論戦を国政の場に取り戻せるかが焦点となる」と指摘した。 (北海道新聞 引用)

2007年9月24日月曜日

自民道連 「サミット前に来道を」

福田康夫氏は、これまで公式行事などで北海道を訪れた機会は数えるほどしかなかった。ただ、順当に行けば、首相として来年七月の北海道洞爺湖サミットのホスト役となるだけに、今後は北海道との強い関係を構築することが期待される。  福田氏が直近で来道したのは昨年十二月十五日。自民党道7区支部の政経セミナーで根室、釧路両市を訪れ、北方領土問題について地元関係者と意見交換した。  その際、当時の麻生太郎外相が四島全体を面積で二等分する解決案も選択肢の一つとの認識を示したことを念頭に、「日本がいろんなことを言っていると(ロシア側に)思わせないようにする必要がある」と批判し、麻生氏との外交姿勢の違いを際だたせていた。  ただ、道内政財界にも支持基盤を広げた父・赳夫元首相と違い、北海道との縁はそれほど多くないのが実情。自民党道連内からは「サミット前に何度も北海道に足を運んで、足場を築いてもらわなければ」との注文も。(北海道新聞 引用)

2007年9月23日日曜日

セイコーマート、農業法人に初出資 人材派遣も視野 生鮮品を安定調達

コンビニエンスストア道内最大手のセイコーマート(札幌、西山政市社長)が、取引先の農家が設立した農業生産法人に初めて出資した。将来の人材派遣も視野に入れている。大手小売業者が既存農家に経営資金や人材を出して生産拡大を支援し、安くて質の良い生鮮品の安定調達につなげようというユニークな試みだ。  同社は取引先の道央の農家が八月中旬に農業生産法人を立ち上げるのに合わせ、グループ会社を通じて資本金の10%を実験的に出資した。この農家は現在七棟あるビニールハウスを二○○九年中に五十棟に拡大し、レタスやニラ、キュウリなどを増産。三年後に約二百トン、六千万円分の出荷を見込む。  セイコーマートは店頭の売れ筋商品などのデータを提供するほか、経営面の助言を行う。来年以降、一、二名の人材派遣も検討し、法人経営を支援する。栽培されるレタスなどは、すべてセイコーマートグループが買い取り、生野菜として店頭で販売するほか、総菜の材料として使用する。  今回の取り組みが軌道に乗れば、他の農業者の法人設立時にも出資を検討する。また、道内農家に大型ハウスの貸与も試験的に行っており、多様な手段で生産者との関係を強化する考えだ。  北海道経済産業局によると、道内のコンビニの年間販売額は四千二百億円前後で横ばいとなっており、大手各社は品ぞろえの差別化を急いでいる。こうした中、セイコーマートは二十年以上取り扱っている生鮮品のノウハウをさらに強化することで、集客増を狙う構え。同社は「生鮮強化には、原材料など川上段階からの管理が欠かせない。安定供給できる調達先を確保したい」と話しており、売上高に占める野菜・果物の比率を○六年の2%(約三十億円)から当面3%に引き上げることを目指す。 (北海道新聞 引用)

2007年9月22日土曜日

新型インフルエンザ 人から人へ感染想定 道など初の訓練

人から人に感染する新型インフルエンザを想定した国と道、札幌市による初の合同訓練が二十一日、札幌市保健所と市立札幌病院、千歳空港検疫所支所で行われた。  新型インフルエンザは高病原性鳥インフルエンザが突然変異し発生すると懸念されている。人から人への感染例はまだ確認されていない。  訓練は、国外から新千歳空港に到着した乗客が感染したとの想定で行われた。まず検疫所職員と医師が患者役の職員を市立札幌病院に搬送。道や市保健所の職員が、ほかに感染者がいないか調査したほか、市民対象の相談センターを設置した。  道の山口亮医療参事は「搬送、感染防止策ともにスムーズにできたが、もっと多数の患者がいる場合など、難しい想定でも訓練したい」と話している。(北海道新聞 引用)

2007年9月21日金曜日

きたみ東急百貨店健闘 閉店決定後、3カ月連続2けた増

北海道新聞社が二十日まとめた道内主要百貨店の八月の売上高は、前年同月比3・7%減の百八十四億七千八百万円だった。昨年閉店した丸井今井釧路店を除く既存店比較では同0・1%増。このうち、きたみ東急百貨店は十月末閉店を発表してから三カ月連続で二けたの伸び率を記録。閉店を惜しむ地元市民の来店が急増しているようだ。  きたみ東急の閉店発表は五月十一日。「特別なセールなどはまだ行っていない」(同店)が、売り上げは六月が前年同月比11・2%、七月が同12・0%、八月が同14・2%と大幅な伸びが続く。  八月は来店客数が前年より一割増え、同67%増の家庭用品、同45%増の紳士服など各部門とも軒並み売上高が急伸した。閉店後は日本百貨店協会加盟店が北見から消えることもあり、商品券の利用も増えているという。  同店は「閉店を惜しむお客さまが積極的に来店されているようだ」とみるが、撤退が決まった百貨店が、閉店セール以外で売り上げを急増させるのは異例だ。  一方、七月に三十九カ月ぶりに前年実績を下回った大丸札幌店は同8・6%増に回復。道内一番店の丸井今井札幌本店との差は約九千三百万円と、初めて一億円以下に迫った。猛暑で日傘や帽子、Tシャツなどの夏物が好調だったほか、食品も同8%伸びた。  丸井今井の札幌本店は衣料品は堅調だったものの、食品売り場改装で同部門が大幅減収になったのが響いた。函館、旭川両店は食品などの催事が好評で、二月以来半年ぶりにプラスに転じた。(北海道新聞 引用)

2007年9月19日水曜日

配信記事掲載、賠償を 医療事故報道名誉棄損訴訟 通信社の責任は認めず 東京地裁

東京女子医大病院で二○○一年、心臓手術を受けた少女が死亡した事故をめぐる記事で名誉を傷つけられたとして、当時の担当医(業務上過失致死罪に問われ一審無罪)が、共同通信と、配信記事を掲載した秋田魁新報(秋田市)、上毛新聞(前橋市)、静岡新聞(静岡市)の三社に計約二千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で東京地裁は十八日、新聞三社に百十万-百六十五万円の支払いを命じた。  綿引穣裁判長は判決理由で、記事内容は真実ではないとした上で「三社は通信社から配信を受けたことだけを理由に真実と信じたことが相当とは言えない。記事は担当医の評価を著しく低下させた」と指摘。配信記事を掲載しただけの新聞社は免責されるという「配信サービスの抗弁」を認めなかった。  一方、共同通信については「担当医に過失の疑いがあるとした警視庁の発表などに基づき記事を書いており、事実関係を誤信したのには相当な理由があった」と認め、請求を退けた。  判決によると、共同通信は○二年七月に「最悪の事態、なぜ?」などの見出しで記事を配信、新聞に掲載された。  綿引裁判長は、担当医が人工心肺装置の基本的な操作ミスで事故を起こしたという記事の主要部分は真実でないと判断。  掲載記事には共同通信のクレジットがなく、新聞社自身の記事と区別できないとも指摘し「共同通信に真実と信じる相当の理由があっても、新聞社が真実と信じる相当な理由があるとか、通信社の主張を援用できることにはならない」とした。  担当医は○五年十一月「事故の直接原因は人工心肺装置のフィルターの目詰まりで、事故は予見できなかった」として、東京地裁で無罪判決を受け、検察側が控訴している。(北海道新聞 引用)

2007年9月18日火曜日

自民総裁選 福田氏、拉致解決に意欲 麻生氏「対話と圧力」強調

自民党総裁選は十七日、福田康夫元官房長官と麻生太郎幹事長が告示後初めての地方遊説を大阪、高松両市で行った。北朝鮮による日本人拉致問題について、福田氏は「私の手で解決したい」と意欲を示した。麻生氏は「圧力なくして対話が成り立ったことは一回もない」と述べ、安倍晋三首相が進めた「対話と圧力」の対北強硬路線を堅持する考えを示した。  福田氏は、五年前の十七日に小泉純一郎前首相が訪朝したことに触れ、「残念ながらその後の進展がない」と指摘。「拉致を解決して、核もミサイルもやめたとなれば国交(正常化)ができる」と北朝鮮に問題解決を促す姿勢を示した。  麻生氏は、北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の交渉が進展しつつあることを強調し「拉致の話が取り残されているというが、後退しているわけではない」と福田氏に反論。「一つ一つ辛抱強くやらないといけない」と述べた。  また、福田氏は、小泉構造改革を評価した上で「問題があったら十分に、丁寧に改良して問題解決に当たる」と述べ、地域間格差の解決に取り組む姿勢を強調。  これに対し、麻生氏は「地域に税源とある程度の財源も渡し、その地域を経営する感覚をもった人たちにやれる機会を与える」と述べた。  両氏の地方遊説は二十二日にも仙台市内で行う(北海道新聞 引用)

2007年9月17日月曜日

FMニセコ 解散を決議 放送、週内にも終了

【倶知安】羊蹄山麓(さんろく)の地域FM局「FMニセコ」(後志管内倶知安町)は十六日、同管内ニセコ町のホテルで株主総会を開き、会社の解散を決議した。地域FMが解散するのは異例。  総会には九人の株主が参加した。河瀬隆取締役は初年度の売上高(約五カ月)が約六百四十万円だったのに対し、未払い金だけでも約四千六百万円(十六日現在)に上ることを報告し、立て直しは難しいとして全会一致で会社の解散を決めた。  放送は早ければ週内にも終了する。法的な清算手続きをとった後、地域FMなどの放送免許を扱う北海道総合通信局に廃局届けを出すという。  FMニセコは昨年十二月にオーストラリア人らをターゲットに開局。当初から経営基盤が弱く経営陣の内紛も続いて社長不在となっていた。八月末には財政難で全従業員を解雇。元従業員らがボランティアで営業や放送に携わっていた。(北海道新聞 引用)

2007年9月15日土曜日

「船内でいじめ」海へ逃げる 釧路沖の台湾漁船からインドネシア人13人

【釧路】十四日午後二時半ごろ、釧路港沖の南東約二・七キロの海上で、台湾船籍のサンマ棒受け網漁船「チンインNo.6」(七五六トン、四十五人乗り組み)のインドネシア人男性の乗組員十三人が、負傷者を運ぶため接近した民間会社のタグボートを目がけて海に飛び込み、救助される騒動があった。  タグボートの船員らによると、海はしけていたが、船に近づくと、インドネシア人乗組員は荷物を詰めたバッグを持って次々と海に飛び込んだ。救助後、タグボートの船員が船に戻るよう促したが、「台湾人船長やフィリピン人の船員から、いじめや、殴るけるの暴力を受けた」「船に戻るくらいなら刑務所に入った方がまし」などと話して下りようとせず、通報で駆けつけた釧路海保の職員が乗組員を説得して船に戻した。  同海保は船長らから事情を聴くとともに、今後乗組員が逃げ出すような事態が起こらないよう指導した。(北海道新聞 引用)

2007年9月14日金曜日

8日に空路で釧路に 函館銃撃戦 死亡の組員

【函館】十一日未明、函館市内で長野県佐久市、指定暴力団住吉会系組員、職業不詳高成仁(こうせいじん)容疑者(52)が警察官に発砲、応射され死亡した事件で、高容疑者は八日に本州方面から飛行機で釧路入りしていたことが十三日、道警の調べで分かった。  これまでの調べで、高容疑者は九日夕、千歳市内のJR南千歳駅から出て来てタクシーに乗り、函館に向かったことが分かっている。  同容疑者は車内で乗務員に「チャカ(拳銃)を持っている」と話しており、道警は、同容疑者が飛行機で到着した八日以降、九日夕までの間に道内で拳銃を入手した可能性もあるとみて調べている。  また、北大で行われた司法解剖で、同容疑者の死因は左胸を撃たれたことによる失血死だったことが分かった。(北海道新聞 引用)

2007年9月13日木曜日

雪冷房で環境に優しく 国際メディアセンター 洞爺湖サミット

開発局は十二日、来年七月の北海道洞爺湖サミットで各国首脳の記者会見場などとして、後志管内留寿都村のルスツリゾート内に建設する「国際メディアセンター」の概要を発表した。延べ床面積一万平方メートル以上の大規模施設で、雪冷房や太陽光発電設備を備えるなど、環境への負荷を最大限に抑えた建築物にする方針だ。  同センターは、報道関係者の作業場所となる「プレスセンター棟」(鉄骨造り二階建て、床面積約七千平方メートル)と「議長・各国首脳会見場棟」(同平屋建て、約三千平方メートル)の二棟で、合計延べ床面積は約一万一千平方メートルとなる。  報道関係者は国内三千人、海外から千人が見込まれている。事業費は三十数億円で、十一月に着工し本年度中の完成を目指す。  環境を主テーマとするサミットの趣旨に合わせ、建物には環境への負荷軽減策をふんだんに取り入れる方針。道内で実績をあげ始めた雪冷房のほか、太陽光発電や風力発電設備、温暖化防止策として首都圏などで導入が進む壁面緑化の採用を検討している。  また、国際メディアセンターはサミット終了後に撤去するため、できるだけ再利用可能な建設資材を活用する。(北海道新聞 引用)

2007年9月12日水曜日

北大ファーブル募金 現金6万円とられた

札幌市北区北一○西八の北大総合博物館で、館内に保管していた募金箱が壊され、現金が盗まれていたことが分かった。北大は十一日までに札幌北署に被害届を出し、同署が窃盗事件として調べている。  北大によると、九日午前七時ごろ、一階男子トイレの個室内で、アクリル製の募金箱が壊され小銭が散乱しているのを清掃作業員が見つけた。発見当時は開館時間前で、一階の窓ガラスが割られていた。中には現金約六万円が入っていた。  募金箱は博物館で開催中の無料の企画展「ファーブルにまなぶ」にあわせて一階ホールに設置して来場者に運営協力費を募っていたもので、閉館後は館内の別の部屋で保管していた。北大は「来場者の気持ちを踏みにじる許せない行為で、大変残念だ」と話している。(北海道新聞 引用)

2007年9月11日火曜日

エゾシカ肉 池袋でハンバーグ人気 札幌の仏料理店が提供

札幌のフランス料理店「ル・プルコア・パ」が、西武百貨店池袋本店(東京)の北海道物産展「北海道うまいもの会」で、物産展向けに考案したエゾシカ肉100%のハンバーグを提供し、来店客の人気を集めている。  同料理店のオーナーシェフ、久保田豪之(ひでゆき)さんがエゾシカ肉の普及などに取り組むエゾシカ協会(札幌)の会員で、今回は「物産展でもっと道産の食材を使った料理を」との西武側の要請で出店した。  ハンバーグは阿寒の肉を使用。エゾシカは牛肉よりコクがあるといわれ、ソースには道内でとれた果樹「アロニア」を使って甘みを出した。久保田さんは「なじみのある料理でエゾシカの知名度を高めたい」と語る。うまいもの会は十七日まで。(北海道新聞 引用)

2007年9月10日月曜日

武幸騎手が全身打撲、肋骨骨折などの診断

日本中央競馬会(JRA)は、9日の札幌競馬第10レースで落馬した武幸四郎騎手が、札幌市内の病院で検査を受け全身打撲、左肺挫傷、左肋骨(ろっこつ)骨折などと診断されたと10日に発表した。当面は入院し、今週末のレースは騎乗できない見込み。(日刊スポーツ 北海道版 引用)

2007年9月9日日曜日

高波で高校生海中転落 漁師4人、磯舟繰り出し救助 広尾

【広尾】八日午後四時ごろ、十勝管内広尾町の十勝港外港区南防波堤で、台風9号による波の様子を見にきた高校三年の男子生徒(18)が港内の海中に転落、近くにいた同町内の石村政勝さん(58)ら漁業者四人の連携で無事救助された。  高校生は、同級生三人と防波堤で遊んでいたが、防波堤を越えた高波にさらわれて海中に転落。同級生らは、異変に気付き駆け付けた石村さんに助けを求め、石村さんの仲間がコンブ漁の磯舟を出し、数分後に生徒を救助した。  当時は温帯低気圧の影響で、防波堤内でも波が一メートルを越す荒れた状態で、漁業者はコンブ漁で使う約三メートルのさおで生徒をたぐり寄せ、救助したという。(北海道新聞 引用)

2007年9月8日土曜日

洞爺湖サミットのシンボルマーク募集 道民会議

道と道内経済団体などでつくる北海道洞爺湖サミット道民会議(会長・高橋はるみ知事)は、サミット開催に向けたシンボルマークを募集している。最優秀作品は、「おもてなしの心」「2008」「北海道洞爺湖サミット道民会議」などの文字と組み合わせ、北海道の魅力を世界に発信するポスターやリーフレットなどで使用する。  国のシンボルマークとは別に、「おもてなしの心」を分かりやすく表現し、道民の歓迎ムードを盛り上げる狙い。応募資格は道内在住者。コンピューターグラフィックスまたは手書きで、A4判の用紙に天地左右三センチの余白を取った範囲内にデザインすること。賞品は最優秀賞(一点)が五万円相当、優秀賞(二点)が五千円相当。  募集は二十一日まで。詳しくはホームページ(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ts/hss/symbol.htm)か、道民会議事務局(電)011・204・5096へ。(北海道新聞 引用)

2007年9月7日金曜日

勘違い?サクラ咲き誇る 恵庭の住宅

【恵庭】恵庭市柏陽町三の主婦新山和子さん(65)方で、エゾヤマザクラが咲き誇り、話題になっている。今年は後志管内岩内町や芦別市、日高管内新ひだか町などでもサクラが季節外れの花を付けているが、これほど多く咲くのは珍しいという。  新山さん方のサクラは、二十四年前に自宅を建てた際に植えたもので、高さ七メートルほど。八月末に三十-四十輪ほどが咲き、その後もどんどん開花。現在は七分咲き、二百輪以上の淡い桃色の花を付けている。新山さんは「まるで春みたい」。  昨年九月下旬にも季節外れに花を付けたが、その際は数十輪だけだったという。  苫小牧市在住の樹木医・金田正弘さん(60)は「夏の猛暑で葉が落ち、季節を混乱し、春と勘違いした可能性がある」と話している。 (北海道新聞 引用)

2007年9月5日水曜日

道産氷で東京冷やせ 沼田高生、冷房機を披露

道内生まれの氷で残暑の東京に涼風-。道内の企業や自治体、個人でつくる大規模長期食糧備蓄基地構想推進協議会が四日、国会議事堂そばの憲政記念館で「氷冷房体験会」を始めた。沼田高校(空知管内沼田町)の生徒が開発した「沼田式雪氷冷房機」二十台を会議室に設置。来年の北海道洞爺湖サミットに向けて、環境にやさしい自然エネルギーを国会議員らにアピールした。  冷房機は、漬物用のプラスチックの箱の上に氷を入れた野菜用コンテナを二つ重ねて載せて、下からファンで空気を送り込む仕組み。代々の三年生が中心となって改良を重ねてきた。氷は、冬季に外気を利用してつくった七・八トンを、帯広の施設から鉄路で移送した。  開会式で三人の沼田高生がスイッチを入れると、冷房機から約一五度の冷風が吹きだし、会議室はひんやりとした空気に包まれた。同高二年の遠藤早姫(さき)さん(17)は「雪氷を生かして暮らしている沼田の人のことを知ってもらえたら」と笑顔で話した。  体験会は六日までで、計三百人余りが来場する見込み。会場では、雪氷を活用した食糧備蓄のほか、かつて国会議事堂で行っていた氷冷房の復活構想も紹介する。(北海道新聞 引用)

2007年9月4日火曜日

8月の道内企業倒産 負債総額254億円に 大型多く今年最大記録

東京商工リサーチ北海道支社が三日発表した八月の道内企業倒産(負債額一千万円以上、私的整理含む)によると、件数は前年同月比3・8%減の五十件だったが、負債額十億円以上の大型倒産が多かったため、負債総額は同141・3%増の二百五十四億六千九百万円となり、今年最大を記録した。  大型倒産はテーマパーク運営、星の降る里芦別(芦別、負債総額七十五億円)、ホテル経営、札幌国際観光(札幌、同四十四億二千七百万円)、ガソリンスタンド経営、帯広石油販売(帯広、同十三億三千四百万円)など五件。  業種別では建設業十九件、小売業十一件、卸売業七件の順。同支社は「原油高や今後の貸出金利上昇などで経営環境は厳しく今後も月五十件前後の倒産が続く」としている。(北海道新聞 引用)

2007年9月3日月曜日

デカい!カボチャ336キロ 芦別・白井さん コンテスト3連覇

【佐呂間】網走管内佐呂間町で二日、巨大カボチャの重量を競う「パンプキンコンテスト」が開かれ、芦別市黄金の農業白井昭二さん(58)が三三六・一キロで三年連続の優勝を飾った。  町特産のカボチャにちなんだイベント「シンデレラ夢2007」の一環で、二十回目。節目の今年は道内各地から七十点が出品された。周囲四メートル近い白井さんのカボチャは七人がかりで計量ばかりに運ばれ、数字が発表されると会場からどよめきが上がった。白井さんの長男、英行さん(30)も三〇九キロで二位に入った。  五四一キロの日本記録を持つ白井さんは「六月の雨不足で成長が遅れた」と余裕のコメント。「来年はもっと大きいのを持ってきます」と笑顔を見せていた。 (北海道新聞 引用)

2007年9月2日日曜日

厚岸漁協、CMでカキの安全PR あすから全道放映 風評被害で続く低迷

【厚岸】厚岸漁協は二日から、地元産海産物を取り扱う町内港町の直売店をPRする初のテレビコマーシャル(CM)を全道放映する。狙いの中心は、ノロウイルスによる風評被害で低迷を続けている特産のカキの需要回復だ。ホテルや大手スーパーからの引き合いが減り、一-八月の水揚げ高は昨年の六割に落ち込んでおり、同漁協は「CMを見て消費者が直売店にカキを注文してくれれば」と切実だ。  CMは十五秒間で、海産物や直売店を大写しにして、加藤大将(だいすけ)店長が「安全安心、真心込めて厚岸漁協直売店から直送します」と訴える内容になっている。制作費を含めて百九十万円をかけ、十一月末まで月に十五回、北海道テレビ(HTB)で全道放送する。  CMではアサリ、サンマ、ホッキ貝など多くの海産物を売り込んでいるが、主眼はカキだ。  ノロウイルスによる食中毒多発で昨年十二月ごろから広がったカキの敬遠ムードは依然続き、今年一月-八月二十五日の同漁協の水揚げ量は二百七トンと昨年同期の三割減。水揚げ高は一億四千四百万円と同四割も落ち込んでいる。  道によると、道内では昨年、今年とカキが原因の食中毒は起きていないが、「万一、客や従業員から発症者が出ては」(札幌の大手ホテル)とリスクを回避するため、仕入れを手控えるホテルやスーパーが多い。  京王プラザホテル札幌(札幌市中央区)もその一つ。二○○四、○五年には厚岸産カキを使ったレストランフェアを二月に実施し、「ランチだけで来店客は一日平均二百人と過去最高の集客を記録した」(同ホテル)が、現在カキやアサリは仕入れていない。  風評被害による漁業者への打撃は大きく、同漁協カキ・アサリ班長の漁業丹羽(たんば)良明さん(53)は「今年一-七月のカキの水揚げ高は例年の半分。自腹を切って月一度の細菌検査を行い、水槽の海水を殺菌する施設を導入するなど衛生面には十分気を使ってきたのに」と話す。  カキは例年、産卵期が終わって身が大きくなり始める十月ごろからが実需期。CMでホテルやスーパーの動向が変わるか未知数だが、厚岸漁協の大場敏広参事補は「他の海産物を含め、消費者レベルから購買意欲が高まってくれれば」と期待を寄せている。(北海道新聞 引用)

2007年9月1日土曜日

「ルパン3世」発表40周年 モンキー・パンチ原画展を開催 浜中

【浜中】浜中町出身の漫画家モンキー・パンチ(本名・加藤一彦)さん=千葉県在住=の代表作「ルパン三世」の作品発表四十周年を記念して、「モンキー・パンチ原画展」が、町内霧多布西三の町総合文化センターで開かれている。  漫画の「ルパン三世」は一九六七年八月に雑誌で連載をスタートさせ、六九年まで連載。その後テレビ放映もされ、全国的に人気を博した。今年七月には、町内霧多布を舞台としたテレビスペシャル「霧のエリューシヴ」が放映されている。  「原画展」は昨年十一月、モンキー・パンチさんが首都圏在住の浜中町出身者で設立した「ふるさと浜中会」の初代会長に就任したことなどを契機に町が企画した。  八九年放映の初のテレビスペシャル「バイバイ・リバティー危機一発!」のPRポスターや、これに使われた峰不二子のイラストのデッサン画など、網走管内上湧別町が所蔵する二十四点を借り受けて展示した。  十一月末までで、十月十日以降は展示作品を別の二十一点に入れ替える。観覧無料(北海道新聞 引用)