2007年11月29日木曜日

覚せい剤は借金し購入 逮捕の道警巡査部長

札幌中央署の巡査部長が覚せい剤を所持していた事件で、覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯で逮捕された佐々木英嘉容疑者(35)が、道警の調べに対し「覚せい剤は借金をして買っていた」などと供述していることが二十七日までに分かった。  道警によると、佐々木容疑者は、消費者金融などに数十万円の借金があるという。これまでの調べで、佐々木容疑者が薬物捜査の担当となった後の約二年前から、覚せい剤を使用していたことが判明。最近は覚せい剤を頻繁に使うようになったことから借金を重ねていたとみられている。

2007年11月20日火曜日

あきらめない気持ち届いて 千歳出身歌手・フッチーさん 22日、恵庭で初ライブ ファン有志が企画

【恵庭、千歳】千歳市出身で東京在住のシンガー・ソングライターfucchiE(フッチー)さん(26)=本名・渕上卓司=が、十二月二十四日に初めての全国発売のアルバム「M.E.(エムイー)」をリリースする。発売に先立ち、今月二十二日には、地元で初めてとなるワンマンライブを恵庭市本町のえにわ市民プラザ・アイルで開く。  渕上さんは千歳市の向陽台中出身。父の影響で、三、四歳のころから中学生まで詩吟を習った。福岡県の大学在学中は、アルバイト先のバーでサイドボーカルを務めるなど音楽活動を本格化し、二○○四年の九月に上京した。  つてもない中、「歌わせてほしい」とライブハウスを回り、同年十二月に初めてオリジナル曲「proud woman」をステージで披露。以来、渋谷や六本木のライブハウスなどで腕を磨いた。今年五月に札幌で開いたライブを皮切りに道内活動を始めた。恵庭市内の知人が渕上さんの心温まる歌詞に感銘を受け、地域ラジオ局「FMパンプキン」のラジオ番組に曲を推薦、徐々に恵庭でのファン層も広がった。今回はファン有志が「fucchiEを多くの人に知ってほしい」と、ライブを企画した。  曲は新発売のアルバム曲と過去のシングル曲、カバー曲など。交通事故で亡くなった大学時代の友人に贈った「向日葵(ひまわり)」など、十曲以上を演奏する。  渕上さんは「心の病気と向き合い、乗り越える中で生まれたあきらめない気持ちをメッセージとして届けたい」と話している。  二十二日のライブは午後六時半開演。チケットは大人八百円。中学生以下無料で、高校、大学生は、学生証提示で半額(四百円)となる。問い合わせは市民プラザ(電)39・3355へ(火曜定休)。

2007年11月19日月曜日

ダルがボール握らず完全ノースローで調整

日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)は日本代表候補としての初実戦だった17日の練習試合(西武戦)から一夜明け、完全ノースローで調整した。グラウンドではキャッチボールもせず、30分以上の長距離走、入念なストレッチで体をほぐした。「7、8イニングを投げるのをメドにしたい」と抱負を話していた次回先発は、23日の壮行試合(福岡ヤフードーム、対オーストラリア)になる。

2007年11月10日土曜日

「PCB汚染」想定し訓練 来春稼働の室蘭の処理施設

来年4月に稼働するポリ塩化ビフェニール(PCB)廃棄物処理施設(室蘭市仲町)で6日、初の総合防災訓練が行われた。同施設の職員や市消防本部の消防士ら約160人が参加。化学防護服や、人体から汚染物を除去する「除染テント」を使用した本番さながらの内容だったが、参加者からは今後の訓練に改善を望む声もあった。  訓練は市消防本部、運営主体の日本環境安全事業(JESCO)北海道事業所などが主催。PCBを含む大型トランスの解体場所で火災が発生、避難中に作業員二人が負傷し、そのうち一人の防護服が破損したため、PCBに汚染された恐れがあるとの想定で行った。  JESCO北海道事業所が購入し、市消防本部に貸与している化学防護服十着と除染テントも登場。消火活動とともに、救急隊員が施設内から負傷者を救出、除染テント内で汚染物を温水で洗い流し、病院へ搬送した。  十月下旬に二回、ほぼ同じ手順で練習を行っており、訓練は予定通り一時間以内で終了した。  胆振支庁環境生活課の大林純一主幹は講評で「火災の場合、PCBが蒸発し濃度の高いPCBが漏れる恐れがある。今後はPCB濃度の計測や周辺環境への影響も緊急時の確認事項に加えてほしい」と指摘した。  地域住民を代表して見学した御崎町会の佐々木作次郎会長(77)は訓練終了後、「住宅地まで五百メートルしか離れていないので、(今回の訓練で)安心せず、細かな訓練を重ねてほしい」と話した。

2007年11月9日金曜日

病院滞在わずか3分 佐賀の射殺犯 冷静犯行、ビデオで判明

佐賀県武雄市の篠田整形外科で入院患者の宮元洋さん(34)=武雄市=が射殺された事件で、現場の病室に、暴力団九州誠道会(福岡県大牟田市)系列の組関係者が以前入院していたとの情報があることが9日、分かった。  九州誠道会は指定暴力団道仁会(福岡県久留米市)から離脱した勢力で昨年5月ごろに設立され、道仁会との抗争が激化。今年8月には福岡市で道仁会会長が射殺される事件が起きた。  武雄署捜査本部は、九州誠道会の関係者を狙って病室に押し入った犯人が、宮元さんを間違えて銃撃した可能性があるとみて、過去の入院患者リストなどを調べ、情報の見極めを進めている。  捜査本部によると、病院正面玄関の防犯カメラには、犯人の男が8日午前7時39分に入ってきて、同42分に出て行く姿が写っており、犯行はわずか3分の間に実行されていたことが判明。出入りの際、男は落ち着いた様子で歩いていたという。

2007年11月3日土曜日

池田・ワイン城の町営レストラン 民営化へ感謝セール 来月24日閉店

【池田】ワイン城内の「町営レストラン十勝」が一日、民営化のための閉店感謝セールを始めた。十二月二十一日まで牛ステーキ、シチューの全品を一-三割引にする。また、三十七年間の営業にピリオドを打つ最終日は十二月二十四日に決まり、最後の三日間はさらに値下げする。  十二月二十一日までのセール料金は、いけだ牛のローストビーフにテール、タン、ビーフの三種類のシチューを牛の形の大皿に盛った「牛一頭セット」が六千三百円(通常七千円)、いけだ牛ロース三百グラムが六千二百円(同六千八百円)、ビーフシチュー千百円(同千五百円)など。同レストランは「にぎやかに締めくくりたい」と、多くの利用を期待している。  レストランは一九八○年代には年間八-九万人が利用したが、ここ数年は低迷し二○○六年度は前年度比19・5%減の三万二千八百十八人だった。営業時間は午前十一時開店で、午後七時ラストオーダー。火曜定休。問い合わせは同店(電)015・572・3033へ。  来年四月から回転ずしチェーンの「とっぴい」(札幌)が経営を引き継ぐ。

灯油4000リットル消える 帯広西小 漏出か、窃盗でも捜査

【帯広】帯広市立西小学校(渡辺志信校長、三百四十八人)で十月下旬、敷地内の地下灯油タンクから、暖房用の灯油四千リットルが三日間でなくなっていたことが二日までに分かった。帯広市教委は校内の配管の一部から灯油が漏れたとみて調べているが、なくなった灯油が大量であることなどから盗まれた可能性もあるという。同校は帯広署に盗難届を出し、同署は漏出と窃盗の両面から捜査している。  同校などによると、タンク容量は約一万リットル。八月末に配管から灯油漏れが見つかったため、九月中旬から改修し、試験運転のため十月二十三日に残量三千リットルのタンクに四千リットルを給油した。二十四日朝、同校校務員がメーターを確認したところ、二千リットル減っていた。二十五日は異常がなかったが、二十六日朝に教頭がさらに二千リットルの減少を確認。同校は二十四日から部分的に暖房していたが、一日の灯油消費量は厳寒期でも百-百五十リットル程度という。  帯広市教委は二十七日からタンクや配管周辺の土を掘るなどして灯油漏れがないか点検。一日午前六時四十五分から午後四時までの間に約九百リットルが減ったのを確認した。二日は九系統ある配管のうち一系統を閉鎖したところ、一日と同じ時間の減少量は百リットルと正常だったため、この配管から灯油が漏れたとみている。  ただ、漏出とすれば、二十五日に異常がなかったのは不自然で、市教委は「灯油漏れか盗まれたかは、五分五分」としている。  市教委によると、地上約一メートルにある給油口は施錠されていたが、マンホールのすぐ下にある、灯油量を調べるための点検口は未施錠だった。  帯広市の灯油販売業者は「盗まれたとすれば、点検口があることを知っている者がここから動力付きポンプで抜き取り、タンクローリーで運んだのではないか」とみる。  帯広市の灯油購入価格は一リットル約八十円で、被害額は約三十二万円。市教委は十月三十一日、同市内の四十一小中学校に対し、施錠管理の徹底を文書で呼び掛けた。

2007年11月2日金曜日

元えりも町職員を告発 道社保事務局、浦河署に 年金保険料着服で

市町村職員による年金保険料着服問題で北海道社会保険事務局は一日、住民の保険料を着服したとして懲戒免職となった日高管内えりも町の元職員について、業務上横領容疑で浦河署に告発し、同署は受理した。  同事務局によると、元職員は二○○二年一月、住民一人の二カ月分の国民年金保険料計二万六千六百円を着服した。  同町によると元職員は保険料のほか固定資産税など計六百三十万円を着服、○二年三月に懲戒免職となった。町は同月、元職員を浦河署に業務上横領容疑で告発したとしているが、同署は「受理はしていない」と否定。同町は、あらためて告発しない方針を決めている。