2008年3月30日日曜日

パークゴルフ「若者へ」 管内相次ぐ新・増設 狙うは家族連れ

石狩管内各地で新しいパークゴルフ場が今年も次々と開業し、管内の施設は十八ホール以上だけで約八十に上る見通しだ。十勝管内幕別町でパークゴルフが誕生してから今年で二十五周年。愛好者が、中、高年から若者にも広がったことで、手軽なレジャースポーツとして市民に定着した。
 札幌市南区石山のサクランボ農家の「吉田農場」は四月二十六日、敷地内に「札幌パークゴルフ石山」(十八ホール)をオープンさせる。軽食喫茶コーナーも整備し、吉田健一代表は「ターゲットは家族連れ。サクランボ狩りと食事、パークゴルフを合わせて楽しんでほしい」とPRする。
 同区真駒内では、昨年九月に一部開業した「パークヒル真駒内」(三十六ホール)が七月上旬に本格オープン。昼間に仕事をしている若年層向けにナイター施設も備え、七、八月に稼働させる。さらに今季中には九ホールを増設する計画だ。
 また、北広島市西の里に一昨年十一月、冬場限定で開業した「西の里パーククラブ」(十八ホール)は「シーズンを通した営業をしたい」と、この八月にも夏用の三十六ホールを新設する。札幌市北区篠路町福移でも、全九十ホールのパークゴルフ場が七月中旬の開業を予定している。
 石狩管内では昨年も札幌市東区と西区、石狩市で新設されており、ここ数年は、三、四施設ずつのペースでパークゴルフ場が増え続けている。
 札幌地区パークゴルフ協会連合会の茂田明儀会長は「最近では若い人の間で人気が強い。今後さらに愛好者が増えそうだ」と話し、パークゴルフリポーター、のしろや秀樹さんは「これからはパークゴルフ場をお年寄りと若者の交流の場にしてみては」と提唱している。(

2008年3月25日火曜日

救命センターを廃止 室蘭・日鋼病院 今月末、正式決定

【室蘭】医療法人母恋(室蘭市)が経営する日鋼記念病院(室蘭市新富町)の救命救急センターが三月三十一日付で廃止となることが二十四日、正式に決まった。道が同日、廃止申請を正式に受理した。交通事故など生命に危険のある患者を診る高度救急医療(三次救急)を担う同センターの廃止は全国初。
 日鋼病院は昨年九月、当時運営母体だった医療法人社団カレスアライアンスの理事長解任などから、医師が相次いで退職。十月ごろからは高度救急医療の機能を事実上、維持できなくなり、昨年十二月、道に救命救急センターの廃止を申し出た。四月以降も、重症の患者を診る二次救急は継続する。
 日鋼病院の救命救急センター廃止で、道内は市立札幌病院など九カ所となる。

2008年3月19日水曜日

げんきとゆうき 円山動物園の双子ライオン、古川さん名付け親に

札幌市円山動物園が公募していた双子の赤ちゃんライオンの名前が「げんき」(雄)と「ゆうき」(雌)に決まり、十六日に同園で命名式が行われた。
 道内外から千四百八十七通の応募があり、選考委員会が「北海道に持ち続けてほしいもの」という理由で選んだ。二人が「げんき」と「ゆうき」で応募したが、このうち、西区の小学四年、古川望(のぞみ)さん(10)が名付け親に選ばれた。
 命名式では、父親のリッキーを同園に寄贈した札幌ノースライオンズクラブから古川さんに、ライオンのぬいぐるみが贈られた。古川さんは「テレビでライオンの赤ちゃんを見て名前を思いついた。元気に育ってほしい」と話していた。
 双子は昨年十一月に誕生、現在は体重約一〇キロと順調に育っている。月曜日(午後四時-同五時)は親子四頭で、それ以外の日(正午-午後五時)は母親と三頭で過ごす姿をガラス越しに見ることができる。

2008年3月14日金曜日

時間も費用も“武勇伝”級 オリラジ初のコントDVD

中田敦彦と藤森慎吾のお笑いコンビ、オリエンタルラジオが初の撮り下ろしコントDVD「十(じゅう)」をリリース。制作に1年半、多数のエキストラを含む出演者は約380人と、時間と費用の掛け方は“武勇伝”級だ。全国5都市での漫才ライブ開催も決まっていて、オリラジはこの春、その実力をアピールする。
 DVDは、短編映画的なコントを中心に10作品を収録。原案者中田のサディスティックな性癖やイラスト力が発揮されている。
 その1本「ジェットガイザー」は中田扮する“ドS”なヒーロー(?)が、化け物を執拗にハンドミキサーで痛めつけたり、メールで精神的に追い込んだりと、ネチネチ攻めては恍惚として笑う。
 「あれは等身大のあっちゃん。僕が楽屋で寝てると、腕を手錠でつないだりしますから」と明かす藤森に「僕の性癖です。こんなヒーローがいたらいいのに、という小さいころからの願望です」と中田はニヤリ。
 一方、中田自身が執筆した絵本調アニメ「おこめ刑事(デカ)」は、顔が米でできた刑事と新米刑事が織りなす、ゆるい世界。「アンパンマンに対抗するため、米にした」と中田は言う。「おこめ おこめ おこめ~ デーカ デーカ」と歌う、子ども受け狙いのテーマ曲もあり、携帯電話の複数のサイト(有料)で配信中だ。
 漫才ライブツアー「才(ザイ)」は16日から札幌、福岡、大阪、名古屋、東京と回る。2005年にデビュー後、わずか2年でテレビに複数の冠番組を持った2人は、人気先行じゃないぞとばかりに、テレビ以外の活動を活発化させている。

2008年3月9日日曜日

衆院選へ結束強化 空白区解消急ぐ 自民道連大会

自民党道連(今津寛会長)は八日、札幌市内のホテルで定期大会を開き、次期総選挙での勝利に向けた結束強化を確認した。新年度の活動方針では、党勢拡大のため新規党員の獲得やNPOとの連携に力を入れるとともに、道連組織の改革にも取り組むことを決めた。
 今津会長はあいさつで、次期衆院選の公認候補が道4区支部(札幌市手稲区、後志管内)と7区支部(釧路、根室管内)で決まっていない現状について「努力はしてきたが、(大会までに)全十二選挙区でそろわなかったことをおわびする」と陳謝。
 さらに「(候補者決定の)直前までは来ている。最良の候補者で、悔いのない戦いをしたい」と、早急に空白区を解消する決意を述べた。
 活動方針のうち、組織改革では、道連と札幌市支部連合会(札連)を「混然一体化した組織関係に発展的に改組」するとし、組織統合も視野に入れた体制強化策を六月ごろまでにまとめることにした。このほか、北海道洞爺湖サミットの成功や北海道新幹線の札幌延伸実現を目指す「大会アピール」を採択した。

2008年3月3日月曜日

中国検疫当局 日本向け検査強化 大連港は輸出中断 「報復」との見方も

【北京29日高山昌行】中国製冷凍ギョーザ中毒事件で日中の捜査当局の溝が深まる中、中国の検疫当局による日本向け輸出食品の検査が厳しさを増す一方、日系企業が多い中国東北部の大連では検査が中断し、事実上、輸出できなくなっていることが二十九日、分かった。業界関係者には「冷凍ギョーザが輸出できなくなったことへの報復」との見方も出ている。
 関係者によると、大連の日系企業には二月に入り、中国国家品質監督検査検疫総局から、農薬検査を強化するなどの通達が口頭であった。だが、変更内容の具体的な説明はないまま検査は中断。二月中旬以降、日本向け輸出食品の船積みができない事態が続いている。
 和風総菜を輸出している三島食品(広島市)の現地法人、大連三島食品は「実質的な輸出停止」と頭を抱える。
 冷凍ギョーザの製造元の天洋食品(河北省石家荘市)が輸出時に使っていた天津港では、天津検査検疫局がホームページ上で日本向け輸出食品の全品目をサンプル調査するなどの強化策を公表。青島や上海でも検査品目の拡大や期間の長期化などの影響が出ている。
 中国当局が「検査強化」をうたった理由について、日中関係筋は「ギョーザ事件の再発を防ぐ狙いがあるのではないか」とみるが、「報復」「嫌がらせ」と受け止める業界関係者も少なくない。
 一方、日本からの輸入食品についても中国製食品への不信が広がった昨年以降、検査期間が長期化。天津港に道産の魚介類を荷揚げしている丸水札幌中央水産の北京現地法人、札幌水稀(すいき)貿易は「昨年秋にはタラバガニの通関に一カ月もかかった。ギョーザ事件の影響でさらに検査が厳しくなるのは確実で当面、様子見をせざるを得ない」(佐竹易(やすし)社長)と話している。