2007年11月3日土曜日

灯油4000リットル消える 帯広西小 漏出か、窃盗でも捜査

【帯広】帯広市立西小学校(渡辺志信校長、三百四十八人)で十月下旬、敷地内の地下灯油タンクから、暖房用の灯油四千リットルが三日間でなくなっていたことが二日までに分かった。帯広市教委は校内の配管の一部から灯油が漏れたとみて調べているが、なくなった灯油が大量であることなどから盗まれた可能性もあるという。同校は帯広署に盗難届を出し、同署は漏出と窃盗の両面から捜査している。  同校などによると、タンク容量は約一万リットル。八月末に配管から灯油漏れが見つかったため、九月中旬から改修し、試験運転のため十月二十三日に残量三千リットルのタンクに四千リットルを給油した。二十四日朝、同校校務員がメーターを確認したところ、二千リットル減っていた。二十五日は異常がなかったが、二十六日朝に教頭がさらに二千リットルの減少を確認。同校は二十四日から部分的に暖房していたが、一日の灯油消費量は厳寒期でも百-百五十リットル程度という。  帯広市教委は二十七日からタンクや配管周辺の土を掘るなどして灯油漏れがないか点検。一日午前六時四十五分から午後四時までの間に約九百リットルが減ったのを確認した。二日は九系統ある配管のうち一系統を閉鎖したところ、一日と同じ時間の減少量は百リットルと正常だったため、この配管から灯油が漏れたとみている。  ただ、漏出とすれば、二十五日に異常がなかったのは不自然で、市教委は「灯油漏れか盗まれたかは、五分五分」としている。  市教委によると、地上約一メートルにある給油口は施錠されていたが、マンホールのすぐ下にある、灯油量を調べるための点検口は未施錠だった。  帯広市の灯油販売業者は「盗まれたとすれば、点検口があることを知っている者がここから動力付きポンプで抜き取り、タンクローリーで運んだのではないか」とみる。  帯広市の灯油購入価格は一リットル約八十円で、被害額は約三十二万円。市教委は十月三十一日、同市内の四十一小中学校に対し、施錠管理の徹底を文書で呼び掛けた。

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