2007年12月15日土曜日

天売島で4年ぶりにオロロン鳥のひな確認

羽幌町の天売島で、絶滅が心配されているウミガラス(オロロン鳥)のひなを、環境省羽幌自然保護官事務所が4年ぶりに確認していたことが14日、分かった。 7月15日にひな1羽がかえっているのが確認されたが、約1週間後に親鳥とともに行方が分からなくなったという。
 同事務所などは「巣立ちにはまだ早く、何らかの原因で死んだ可能性が高い」とみているが、保護活動を進めてきただけに「対策の効果が実証された」と評価している。
 約70年前には天売島に約4万羽が生息していたが、卵をカラスに狙われるなどして減り続け、レッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)種に指定されている。観測地点の岩に今年飛来したのは、最も多い日でも21羽だった。
 島では天敵のカラス駆除のほか“本物”の営巣を狙い、オロロン鳥そっくりの模型を岩に設置するなどの保護対策がとられている。

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