2007年9月5日水曜日

道産氷で東京冷やせ 沼田高生、冷房機を披露

道内生まれの氷で残暑の東京に涼風-。道内の企業や自治体、個人でつくる大規模長期食糧備蓄基地構想推進協議会が四日、国会議事堂そばの憲政記念館で「氷冷房体験会」を始めた。沼田高校(空知管内沼田町)の生徒が開発した「沼田式雪氷冷房機」二十台を会議室に設置。来年の北海道洞爺湖サミットに向けて、環境にやさしい自然エネルギーを国会議員らにアピールした。  冷房機は、漬物用のプラスチックの箱の上に氷を入れた野菜用コンテナを二つ重ねて載せて、下からファンで空気を送り込む仕組み。代々の三年生が中心となって改良を重ねてきた。氷は、冬季に外気を利用してつくった七・八トンを、帯広の施設から鉄路で移送した。  開会式で三人の沼田高生がスイッチを入れると、冷房機から約一五度の冷風が吹きだし、会議室はひんやりとした空気に包まれた。同高二年の遠藤早姫(さき)さん(17)は「雪氷を生かして暮らしている沼田の人のことを知ってもらえたら」と笑顔で話した。  体験会は六日までで、計三百人余りが来場する見込み。会場では、雪氷を活用した食糧備蓄のほか、かつて国会議事堂で行っていた氷冷房の復活構想も紹介する。(北海道新聞 引用)

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